A:イングランドから来たジョン・パワーです。
昨年のGM秋を訪れるまで、東京に来るのが20年来の夢でした。
ゲームマーケットに来るのを口実に、
今年もまた東京に来ることが出来て最高です。
Q:今回のゲームマーケットで最も気になった作品は?
A:正直、ここにある全てのものが気になっています。
400のパブリッシャーやデザイナーの作品全てです。
私の取り置き予約リストだけでも、とても長いですよ。
ただ、どうしても1つを選ぶとすれば、
不二の会(ぷにの会)の『御朱印あつめ』は、本当に良いです。
禅寺のお坊さんが、お寺の仕組みを伝えるゲームを
デザインして、それが、素晴らしいアートワークで、
まとまっていますね。気になる作品やデザイナーは
沢山ありますが、この作品は、見た瞬間に、
絶対に手に入れようと思いました。
Q:まだ伝えたいことがあるということで、それは何?
A: 去年、私が東京ゲームマーケットに来たのは、
日本に、これだけ沢山の
同人ゲームがあることが明らかになったからです。
これらの同人ゲームの情報は、世界最大の
ボードゲーム・データベース「BoardGameGeek(BGG)」にも、
ほとんど載っていません。
日本国外では、謎に包まれているのです。
ここ3、4年もの間、同人ゲームの画像や情報に注目していたので、
昨年、ゲームマーケットに来ました。
ただ、ここを歩き回って人々に話しかけた際、日本の多くの人は、
全く英語を使わないことに気付きました。
日本では、英語を使う必要がないので、
主に英語で運営されているBGGを使おうにも、
言葉のハードルが高いのですね。
だから、日本の人達にBGGを使ってもらうためには、
BGGを使いやすくするしかないと思いました。
日本語で入力できるGoogleフォームを作り、
djangoさん、ILLさん、サイゴウさん等の
翻訳サポートの人達と共に1年近く活動しています。
BGGへのデータ登録用には、デザイナー、
パブリッシャー/サークル、ゲーム登録用に3つの
フォームを用意しています。
英語を使わずに、全て日本語で登録できますよ。
日本の同人ゲームに関する情報を世界に広めるためにも、
これからもっと多くの人達に登録して欲しいですね。
私は、これらの同人ゲームに夢中で、
日本国外のゲーマーも、これらのゲームを
本当に欲しがっているのです。
だから、このようなインタビューの機会をいただき嬉しいです。
まだまだ謎に満ちた日本の
同人ゲームに関する情報を世界に広めましょう!
※翻訳:サイゴウさん
■参考■
ジョン・パワー氏と、
彼が主催しているBGG登録サービスに関するウェブサイト
を以下に記します。
http://boardgamegeek.com/wiki/page/Admins
(ジョン・パワー氏は、現在BGGにおいて、
日本の同人ゲーム登録管理者です。ユーザー名:EYE of NiGHT)
http://www.tgiw.info/2015/01/bgg_japanese.html
(TGiWのBGG登録サービス紹介記事)
https://boardgamegeek.com/geeklist/187592/bringing-japanese-games-bgg
(BGG登録サービスを通じて登録・修正等されたゲームの紹介リスト。
サポートしている人の名前も冒頭に列記されています。)
http://boardgamegeek.com/thread/190479/geek-week-100-jon-power
(ジョン・パワー氏が、ギーク・オブ・ザ・ウィークに選ばれた時のスレッド。)
https://vimeo.com/7169074
(ジョン・パワー氏によるフリードマン・フリーゼ氏のインタビュー動画)
https://boardgamegeek.com/geeklist/196676/tokyo-game-market-preview-november-2015
(BGGのエリック・マーティン氏による2015GM秋のプレビュー。
ジョン・パワー氏も深く関わっています。)
ラベル:ボードゲーム